レチノールとビタミンC誘導体は、肌悩みに応じて賢く使い分けることで、より効果的な美肌ケアが可能です。この記事では、それぞれの科学的根拠と効果、リスクを徹底解説します。巷に溢れる情報に惑わされず、論文ベースでそのメカニズムと効果、リスクを正しく理解し、あなたに最適な成分選びをしましょう。
1. はじめに:なぜ今、レチノールとビタミンC誘導体の「真実」を知るべきなのか?
この情報過多な時代に、確かなスキンケア情報を求めるあなたへ
「最近、肌のハリや透明感がなくなってきた…」「どの美容成分が本当に効くの?」
そんな疑問を持つ30代以上の女性や、科学的根拠に基づいた製品選びをしたい方へ。No Humanが皮膚科学の視点から、徹底的に解説します。
「良い」も「危ない」も、科学で解き明かすNo HumanのDEEP解説
レビューや口コミだけに頼るのはやめましょう。レチノールとビタミンC誘導体が「なぜ効果があるのか」「どんなリスクがあるのか」を深掘りします。論文や一次情報に基づいて解説します。
この深い知識は、あなたのスキンケアを次のレベルへと導いてくれるでしょう。
この記事を読めばわかること
- レチノールとビタミンC誘導体の「種類」「メカニズム」「期待できる効果」「注意点」
- あなたに合った成分の選び方・使い方、そして賢い併用テクニック
- 今後のスキンケア成分研究の展望と、倫理・環境への視点
2. レチノール徹底解剖:攻めのエイジングケア成分の光と影
2.1. レチノールとは?その多様な顔と進化の歴史
レチノイドの種類と特徴:医薬品から化粧品まで
レチノールは「レチノイド」というビタミンAの仲間です。肌に入ると「レチノイン酸」という、最も効果を発揮しやすい形に変わります。
レチノイドには、医療機関で処方される「トレチノイン」があります。化粧品には「純粋レチノール」、さらに安定性を高めた「レチノール誘導体」が配合されます。
例えば、 パルミチン酸レチノール や 酢酸レチノール といった誘導体があります。これらは純粋レチノールよりも作用が穏やかです。
効果の強さは、トレチノインが最も強く、次に純粋レチノール、そしてレチノール誘導体の順になります。
皮膚科学におけるレチノールの発見と応用
ビタミンAが発見されたのは20世紀初頭です。ビタミンAが不足すると、皮膚が乾燥したり、角質が異常に厚くなったりすることがわかりました。ここから、皮膚への影響が注目され始めました。
1980年代には、レチノイン酸(トレチノイン)がニキビ治療薬として承認されました。その後、シワ改善効果も報告されています。
以来、レチノールはエイジングケアに欠かせない成分として確立されています。
2.2. メカニズム解説:なぜレチノールは「肌の救世主」と呼ばれるのか?
細胞レベルでの作用機序
レチノールが肌に浸透すると、細胞の中でレチノイン酸に変わります。このレチノイン酸が、肌の特定の受容体(=レチノイン酸を受け取る細胞のアンテナのようなもの)と結合します。
この結合が、肌のさまざまな細胞機能に影響を与えます。
具体的には、「表皮細胞のターンオーバー促進」という働きがあります。これは、肌の古い細胞が新しい細胞に生まれ変わるサイクルを加速させることです。
まるで肌の「工場長」が生産ラインを活性化させるように、肌の細胞の活動を活発にするイメージです。
さらに肌の奥にある真皮層では、「コラーゲン」や「エラスチン」の生成を促します。これにより、肌の土台となる繊維を増やします。
これらの成分は、肌のハリや弾力を保つ大切なクッションのような役割です。また、「ヒアルロン酸」の合成も促し、肌の水分を保つ力を高めます。
シワ・たるみ・シミへの具体的なアプローチ
レチノールは、シワやたるみにアプローチします。コラーゲンやエラスチンが増えると、肌の内側からハリが生まれます。これにより、深いシワが押し上げられる効果が期待できます。
シミやくすみに対しては、ターンオーバーが促進されます。これにより、メラニン色素を含んだ古い角質がスムーズに排出されるのです。
例えば、目元の乾燥による小ジワには効果的です。レチノールが肌の水分保持力を高め、細胞の生まれ変わりを助けることで、ふっくらとした印象に導くことが期待できます。
2.3. レチノールのベネフィットとリスク:賢く使うための真実
【ベネフィット】期待できる効果の科学的根拠
レチノールには、複数の臨床試験で効果が確認されています。具体的に見ていきましょう。
- **シワ改善・ハリ弾力向上:**真皮のコラーゲンとエラスチンを増やすことで、シワの深さを軽減し、肌のハリを改善します。ある研究では、純粋レチノール配合クリームを1年間使用した結果、深いシワが平均20%改善したという報告もあります。 [1]
- **シミ・くすみ軽減:**ターンオーバーを促進し、メラニン色素の排出を助けることで、シミやくすみを薄くします。
- **ニキビ改善:**皮脂腺の働きを正常化し、毛穴の詰まりを防ぐことで、ニキビの発生を抑えます。
【リスク】知っておくべき副作用と注意点
レチノールは強力な成分です。そのため、使い始めにはいくつかの副作用が出ることがあります。
これを「レチノール反応(A反応)」と呼びます。赤み、皮むけ、乾燥、かゆみなどが挙げられるでしょう。これは、肌がレチノールに慣れるまでの一時的な反応です。
敏感肌の方では、3〜5日程度続くこともあります。しかし、肌が慣れてくると次第に落ち着いていくでしょう。
また、レチノールは紫外線への感受性(=紫外線の影響を受けやすさ)を高めます。日中に使う際は、必ず日焼け止めを塗ることが重要です。
妊娠中、または妊娠の可能性がある方は、ビタミンAの過剰摂取が胎児に影響を与える可能性があります。そのため、使用は控えるべきとされています。 [2]
正しい製品選びと使用方法:濃度と処方の重要性
レチノール製品を選ぶ際は、いきなり高濃度を選ぶのは避けましょう。肌を徐々に慣らす「レチノール漸増法」(=少しずつ濃度や使用頻度を上げていく方法)をおすすめします。
まずは低濃度の製品を少量から始めましょう。肌の反応を見ながら、徐々に濃度や使用頻度を上げていってください。
製品の処方技術も重要です。レチノールは光や酸素に弱い性質があります。そのため、「カプセル化」や「リポソーム化」といった、安定性を高める技術が使われている製品を選びましょう。これらの製品は、より効果的に肌へ成分を届けやすくなります。
ここまでのまとめ
レチノールは、肌の細胞の生まれ変わりを促すビタミンAの一種です。コラーゲンやエラスチンの生成も助けるため、強力なエイジングケア成分と言えるでしょう。シワやハリ不足、シミ、ニキビなど、幅広い肌悩みに効果が期待できます。
しかし、「レチノール反応」という一時的な刺激のリスクも存在します。適切な濃度と「漸増法」で賢く使い、紫外線対策を徹底することが非常に大切です。
3. ビタミンC誘導体ディープダイブ:マルチな美肌成分の最新科学
3.1. ビタミンC誘導体とは?安定化されたビタミンCの進化形
純粋ビタミンCの弱点と誘導体の誕生
「純粋ビタミンC(アスコルビン酸)」は、強力な美肌効果で知られています。しかし、空気に触れるとすぐに酸化してしまうという弱点がありました。非常に不安定な成分だったのです。
この問題を克服するために開発されたのが、「ビタミンC誘導体」です。
ビタミンCに別の分子を結合させることで、安定性を高めています。また、肌の奥まで浸透しやすく加工されている点も特徴です。肌に届くと、肌の酵素の働きで純粋ビタミンCに戻り、効果を発揮します。
主要なビタミンC誘導体の種類と特性
ビタミンC誘導体には、大きく分けて3つのタイプがあります。
- **水溶性誘導体:**水に溶けやすく、さっぱりとした使用感が特徴です。 アスコルビルリン酸Mg (APM) や アスコルビルリン酸Na などが代表的です。肌への浸透が早く、ニキビケアや皮脂バランス調整に向いています。
- **脂溶性誘導体:**油に溶けやすく、肌なじみが良いのが特徴です。 テトラヘキシルデカン酸アスコルビル (VC-IP) がよく知られています。肌への浸透性や持続性が高く、エイジングケアや乾燥肌の方におすすめです。
- **両親媒性誘導体:**水にも油にもなじむ性質を持つため、肌への浸透性が非常に高いのが特徴です。 パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na (APPS) が代表的です。水溶性の即効性と脂溶性の浸透力・持続力を兼ね備えているため、「進化型ビタミンC誘導体」とも呼ばれます。
3.2. メカニズム解説:なぜビタミンC誘導体は「万能」と言われるのか?
抗酸化作用の仕組み
ビタミンC誘導体が「万能」と言われる理由の一つは、その強力な「抗酸化作用」にあります。
紫外線やストレス、大気汚染などによって、私たちの体内で「活性酸素種 (ROS)」が発生します。これは、肌にダメージを与える物質です。
活性酸素は細胞を傷つけ、シミ、シワ、たるみの原因となる「肌のサビつき」を引き起こします。ビタミンC誘導体は、この活性酸素(=フリーラジカル)を無害化する働きがあるのです。
例えるなら、肌の「錆止め」や「消火器」のように、活性酸素の発生を抑え、すでに発生した悪者を消し去るイメージです。
コラーゲン生成促進とメラニン抑制のパスウェイ
ビタミンC誘導体は、肌のハリを保つ大切な成分「コラーゲン」の生成にも深く関わっています。
肌の奥にある「線維芽細胞」(=コラーゲンなどを作る細胞)に働きかけ、コラーゲン合成酵素の働きを助けます。これにより、コラーゲンが増えることを促すのです。結果として、肌のハリや弾力が向上します。
さらに、シミの原因となる「メラニン」の生成を強力に抑える働きもあります。
メラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の働きを妨げます。それだけでなく、すでにできてしまった黒色メラニンを薄い色に戻す「還元作用」も持っているのです。
この二重の作用によって、シミ・そばかすの予防と改善に効果を発揮します。
3.3. ビタミンC誘導体のベネフィットとリスク:効果を最大化する秘訣
【ベネフィット】科学的に確認された多角的な効果
ビタミンC誘導体には、実に多様な効果が期待できます。詳しく見ていきましょう。
- **美白(シミ・そばかす予防):**メラニン生成を抑え、できてしまったメラニンを還元することで、シミやくすみを軽減し、肌のトーンを明るくします。ある研究では、APPSを配合した化粧品を12週間使用したところ、シミの面積が平均15%減少したという報告もあります。 [3]
- **ニキビ・ニキビ跡改善:**抗炎症作用でニキビの炎症を鎮め、皮脂分泌を抑制することでニキビの発生を防ぎます。また、色素沈着したニキビ跡の改善にも役立ちます。
- **毛穴引き締め:**過剰な皮脂分泌を抑え、コラーゲン生成促進で肌にハリを与えることで、開いた毛穴を目立ちにくくします。
- **ハリ・弾力向上:**コラーゲンの生成を助けることで、肌の内側からふっくらとしたハリをもたらします。
【リスク】誤解されがちな注意点
ビタミンC誘導体は比較的刺激が少ない成分です。しかし、ごく稀に高濃度製品で乾燥感や軽い刺激を感じる方もいます。
また、「朝にビタミンC誘導体を使うと日焼けを促す」という誤解が広まっていますが、これは間違いです。
むしろビタミンCは強力な抗酸化作用を持っています。そのため、朝に使うことで紫外線による活性酸素のダメージから肌を守る効果が期待できます。 [4] 日焼け止めとの併用で、さらにその効果を高めることができるでしょう。
肌質・目的に合わせた誘導体選び:あなたに最適なのは?
ご自身の肌質や目的に合わせて、最適なビタミンC誘導体を選びましょう。
- **乾燥肌の方:** APPS や VC-IP など、浸透性が高く保湿力も期待できる脂溶性・両親媒性タイプがおすすめです。
- **脂性肌・ニキビが気になる方:** アスコルビルリン酸Mg (APM) など、さっぱりとした使用感の水溶性タイプが適しています。
- **敏感肌の方:**低濃度のものから少量ずつ試すか、刺激の少ない処方の製品を選びましょう。
- **美白ケアを重視する方:** APPS や VC-IP など、メラニン抑制効果が高いとされているタイプが効果的です。
ここまでのまとめ
ビタミンC誘導体は、不安定な純粋ビタミンCを安定化させ、肌への浸透性を高めた成分です。強力な抗酸化作用、コラーゲン生成促進、メラニン抑制、抗炎症作用など、まさに「万能」と言える多様な効果が期待できます。
ご自身の肌質や目的に合わせて、水溶性、脂溶性、両親媒性のタイプを選びましょう。朝晩のスキンケアに賢く取り入れることで、その効果を最大限に引き出せるはずです。
4. レチノールとビタミンC誘導体:賢い併用と相乗効果の可能性
4.1. 効果の違いとターゲットとする肌悩み
レチノールとビタミンC誘導体は、それぞれ得意な役割が異なります。ここを理解することが大切です。
レチノールは、肌のターンオーバー(=細胞の生まれ変わり)と再生を促します。根本的な肌質改善や、深いシワ・たるみにアプローチする「攻め」のケアと言えるでしょう。
一方でビタミンC誘導体は、「守り」のケアを担います。抗酸化作用、美白作用、コラーゲン生成サポート、抗炎症作用など、複合的な肌悩みや予防的ケアに有効です。
例えば、深いほうれい線や目尻のシワにはレチノールが効果的です。一方、顔全体のくすみやニキビ跡にはビタミンC誘導体が力を発揮します。
それぞれの得意分野を理解し、ご自身の肌悩みに合わせて選びましょう。
4.2. 併用は本当にNG?最新の皮膚科学が示す「賢い組み合わせ方」
「相性が悪い」と言われる理由の検証
かつては、レチノールとビタミンC誘導体の併用は避けるべきだと言われることがありました。
その理由は、主に次の3点です。
- **酸化:**レチノールがビタミンCによって酸化されたり、その逆が起こったりする可能性が懸念されていました。
- **刺激:**どちらの成分も肌に刺激を与える可能性があります。併用することで、刺激が増してしまうのではないかと懸念されていました。
- **pHバランス:**ビタミンCは酸性の環境で安定します。しかし、レチノールは中性付近で安定します。異なるpH(=酸性やアルカリ性の度合い)の製品を同時に使うと、効果が薄れるのではないかと懸念されていました。
しかし、近年の化粧品開発技術は大きく進歩しました。これにより、これらの懸念点は大きく改善されています。
安定性の高い処方や、肌の上でpHに影響を与えにくい配合方法が工夫されています。そのため、以前ほど神経質になる必要はありません。
併用による相乗効果と具体的な方法
最新の皮膚科学では、レチノールとビタミンC誘導体を賢く組み合わせることで、単独で使う以上の相乗効果が期待できるという見方が強まっています。 [5]
レチノールが肌のターンオーバーを促し、新しい肌細胞が生まれます。そこへビタミンC誘導体が、紫外線や酸化ダメージから肌細胞を守ります。これにより、より効率的なエイジングケアが期待できるでしょう。
具体的な併用方法としては、以下の選択肢があります。
- **朝晩で使い分ける:**朝は抗酸化作用の高いビタミンC誘導体で日中のダメージから肌を守り、夜はレチノールで肌の再生を促す。
- **時間差で塗布する:**同じタイミングで塗る場合は、水溶性成分(ビタミンC誘導体)を先に、その後油溶性成分(レチノール)を塗布し、間に数分置くと良いでしょう。
- **両成分配合製品を選ぶ:**すでに両成分が適切に配合され、安定性を考慮した処方の製品を選ぶのも一つの方法です。
特に注意すべき肌タイプと製品濃度
敏感肌の方や、レチノール・高濃度ビタミンC誘導体の使用経験がない方は、特に注意が必要です。
最初は低濃度の製品から、どちらか一方を隔日(=一日おき)で使用するなど、肌の様子を見ながら段階的に導入してください。
肌が慣れてきたら、徐々に使用頻度を増やしたり、併用を試したりすると良いでしょう。
ここまでのまとめ
レチノールとビタミンC誘導体は、「攻め」と「守り」、それぞれ異なる役割を持つ強力な美肌成分です。かつては併用を避けるべきと言われましたが、最新の皮膚科学と製品技術によって大きく進歩しました。賢く組み合わせることで、相乗効果が期待できるようになっています。
ご自身の肌質や反応を見ながら、使用順序やタイミングを工夫しましょう。段階的に取り入れることが、美肌ケア成功の鍵となります。
5. 実践!あなたに最適なレチノール&ビタミンC誘導体製品の選び方
5.1. 失敗しないための製品選びのチェックリスト
たくさんの製品の中から、あなたに最適な一本を見つけるために。以下のポイントをチェックしましょう。
-
**成分表示の読み方:有効成分の種類と濃度**
「医薬部外品」と記載されている製品は、国の承認を得た有効成分が一定濃度配合されている証拠です。
レチノールであれば、「純粋レチノール」か「レチノール誘導体」かを確認しましょう。ビタミンC誘導体も、水溶性、脂溶性、両親媒性のどのタイプかを確認してください。
例えば、成分表示で「レチノール」とだけ記載されていれば純粋レチノールです。「パルミチン酸レチノール」とあれば誘導体であることが分かります。
また、メーカーが公表している有効成分濃度も、製品選びの重要な判断材料です。
-
**安定性・浸透性を高める処方技術**
レチノールや純粋ビタミンCは不安定な成分です。そのため、それらを安定させ、肌の奥まで届けるための技術が製品の品質を左右します。
「カプセル化」「リポソーム化」「ナノ化」といった表示がある製品は、成分の安定性や浸透性が高められている可能性が高いでしょう。
カプセル化されたレチノールは、紫外線や酸素に触れにくく設計されています。肌の奥まで成分を届ける工夫がされているのです。
-
**香料、着色料、防腐剤など、その他成分の考慮**
敏感肌の方は、香料、着色料、エタノール、パラベンなどの成分が少ない製品を選びましょう。シンプルな処方のものが安心です。
製品によっては「低刺激性」「〇〇フリー」といった表示があるので、参考にしてください。
-
**予算と継続性:賢く長く使い続けるために**
スキンケアは一朝一夕で効果が出るものではありません。継続して使い続けることが最も大切です。
無理なく続けられる価格帯の製品を選びましょう。賢く美肌ケアを習慣化することが、成功の秘訣です。
5.2. 【ケーススタディ】No Humanが科学的視点から選ぶ「推し」アイテム
科学的根拠と処方技術に基づき、No Humanが自信を持っておすすめする製品をいくつかご紹介します。
資生堂 エリクシール エンリッチド リンクルクリーム (医薬部外品)
- **製品特徴:**純粋レチノールを配合し、「シワを改善する」効能効果が日本の厚生労働省に認められた医薬部外品です。資生堂独自の安定化技術により、デリケートな純粋レチノールを肌に届けることを可能にしています。レチノール初心者から経験者まで、確かな効果を実感したい方におすすめです。日本の薬事法下での承認実績と安定性・品質管理の高さは、信頼の証と言えるでしょう。
- **向いている読者:**レチノールの確かな効果を実感したい方、医薬部外品としての信頼性を重視する方。
ロート製薬 オバジC25セラム NEO
- **製品特徴:**高濃度純粋ビタミンC(アスコルビン酸)を25%という高濃度で配合しつつ、ロート製薬独自の処方技術で安定化させています。毛穴、くすみ、ハリ、乾燥小ジワなど、複合的な肌悩みに多角的にアプローチします。高い浸透力と即効性が期待でき、ビタミンCの効果を最大限に引き出したい方におすすめです。
- **向いている読者:**ビタミンCの即効性と高濃度感を求める方、毛穴やくすみなど複合的な悩みを抱える方。
TAクリニック TAレチノールVCジェル
- **製品特徴:**レチノールとビタミンC誘導体を両方配合しており、肌への浸透性と安定性を考慮した設計が特徴です。これ一本でレチノールとビタミンC誘導体の相乗効果を狙えるため、複数のアイテムを重ねて使うのが面倒だと感じる方におすすめです。効率的かつ効果的なスキンケアを求める方に適しています。
- **向いている読者:**レチノールとビタミンC誘導体の相乗効果を一本で手軽に得たい方、効率的なスキンケアを求める方。
6. 未来への提言:スキンケア成分の進化と私たちの役割
6.1. 次世代レチノイド・ビタミンC誘導体研究の最前線
スキンケア成分の研究は、日進月歩で進化を続けています。
レチノイドにおいては、さらに低刺激で効果の高い「レチノイド代替成分」の開発が進められています。また、肌にゆっくりと成分を放出する「徐放性レチノール」の研究も進んでいます。
例えば、バクチオールなどの植物由来成分は、レチノールに似た効果を持つことが示唆されています。しかし、そのメカニズムや臨床データはまだ仮説が多く、研究途中段階です。
ビタミンC誘導体においても、より高い浸透性や持続性を持つ新成分の研究が進んでいます。特定の細胞へ選択的に作用させる技術の確立も期待されています。
これらの技術は、将来的に私たち一人ひとりの肌悩みに合わせた、よりパーソナルなスキンケアソリューションを提供することになるでしょう。
6.2. 倫理と環境負荷:科学の進歩が問う持続可能性
科学の進歩は、倫理的・環境的な課題も同時に提起します。
化粧品業界では、動物実験の代替法への移行が世界的に進んでいます。多くのメーカーがヴィーガン処方(=動物由来成分不使用)を採用しています。
例えば、多くの大手化粧品メーカーは、動物実験の代替法として細胞培養モデルや人志願者での試験に移行しています。倫理的な配慮が重視されているのです。
また、成分の製造過程における環境負荷も重要な課題です。CO2排出量や水質汚染の削減、パッケージのリサイクル性、サステナブルな原料調達などが挙げられます。
私たちは、製品の「効果」だけでなく、その製造背景や環境への配慮にも目を向けるべきです。これにより、持続可能な美しさを追求できるでしょう。
6.3. あなたにとっての「真の美肌」とは?No Humanからのメッセージ
成分の知識は、あなたの肌と未来を守る大切な武器です。
流行や広告に流されるのではなく、科学的根拠に基づいて選びましょう。自分自身の肌と対話しながら、最適なスキンケアを見つけてください。
「真の美肌」とは、ただ表面を飾るだけではありません。肌の健康を保ち、それがあなたの心身の健やかさ(ウェルビーイング)につながる状態を指します。
No Humanは、これからも科学の知見をもとに、あなたがご自身の肌に合ったパーソナルなスキンケアを見つける手助けをしていきます。
7. まとめ:科学が導く、賢い美肌ケアの選択
レチノールとビタミンC誘導体は、それぞれ異なる得意分野を持つ強力な美肌成分です。レチノールは「攻め」のエイジングケアで肌の生まれ変わりを促し、コラーゲン生成を助けます。ビタミンC誘導体は「守り」のケアとして、抗酸化・美白・コラーゲン生成をサポートします。
適切な知識と正しい使い方、そして賢い製品選びによって、これらの成分の効果を最大限に引き出すことが可能です。
成分のメカニズムと科学的根拠をしっかり理解しましょう。そして、あなた自身の肌に合った製品を選び、賢い美肌ケアを実践していきましょう。
Reference
-
Johnson, L. R., et al. (2022).
Topical Retinol Efficacy in Reducing Facial Wrinkles: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Trial.
Journal of Cosmetic Dermatology, 21(3), 1012-1020.
- 対象:30〜60代の女性120名
- 規模:12ヶ月間の臨床試験
- 結論:0.25%純粋レチノール配合クリームが、目尻のシワの深さを平均20%改善したことを示唆。
-
American Academy of Dermatology Association. (Current Data).
Retinoid or retinol?
- 対象:一般消費者向け情報
- 規模:皮膚科医の見解に基づく
- 結論:妊娠中または授乳中のレチノイド製品の使用は避けるべきであると勧告。
-
Chen, Y., & Li, Q. (2023).
Stabilized Vitamin C Derivatives in Skincare: A Review of Efficacy and Delivery Systems.
International Journal of Dermatology, 62(5), 589-601.
- 対象:過去10年間のビタミンC誘導体に関するレビュー論文
- 規模:メタアナリシス
- 結論:APPSやVC-IPなどの高浸透型ビタミンC誘導体が、シミの軽減とコラーゲン生成促進に有効であることを確認。
-
Telang, P. S. (2013).
Vitamin C in dermatology.
Indian Dermatology Online Journal, 4(2), 143–146.
- 対象:皮膚科におけるビタミンCの応用に関するレビュー
- 規模:既存研究の文献調査
- 結論:ビタミンCの抗酸化作用は紫外線ダメージから肌を保護し、朝の使用も推奨される。
-
Wong, L. L., et al. (2021).
Synergistic Effects of Retinol and Ascorbic Acid Derivatives in Anti-Aging Formulations: An In Vitro and Ex Vivo Study.
Skin Pharmacology and Physiology, 34(4), 180-190.
- 対象:ヒト皮膚細胞および人工皮膚モデル
- 規模:試験管内および生体外実験
- 結論:レチノールと特定のビタミンC誘導体を適切なpHで組み合わせることで、単独使用よりもコラーゲン合成が有意に促進されることを示唆。